2023年5月21日 カラーインク色見本製作
三原順作品をはじめ私の好きな昔の少女漫画のカラーページにはカラーインクが使われていることが多く、こんな美麗で繊細な絵が描けるようになりたいと常日頃憧れていた。そしてとうとうウィンザーアンドニュートンのドローイングインク25色を揃えてしまった。まるまるセット買い。やっちまったね。
さて、インクを買ったからにはカラー絵を描かなければと思い、とりあえず塗ってみるけどまあ勝手がわからない。おるにちんには色彩センスがないので今まで練習してこなかったのだ。水と筆との付き合いがない。まず紙の上でどんな色になるかがわからない。
ということで、まずはウィンザーアンドニュートンのインクでハウツー動画とかサイトとかないかなと探してみた。すると以下の動画が見つかった。
なるほど色見本を作ってみればいいのか、と思い、グラデーションの再現方法はわからないからとりあえずベタ塗りで作ってみることにした。
まずは水彩紙をマスキングテープで仕切る。紙はコットマン水彩紙細目。これに水を含ませたあとティッシュで水気をとった程度に水気を含んだ平筆でベターっと塗っていく。
できた。
オレンジからアップルグリーンまではまあ発色が良いし、箱の絵や色見本とも大差ない。
しかしイエロー系とブラウン系は全く色見本通りに出ない。ナッツブラウンとピートブラウンに至っては色の違いがわからない。理由は何となくわかった。
発色が悪い色ではこのように黄色っぽい沈澱があり、黄味の発色がまるで出てないのだ。よく振ったけど全然溶けない。どうしようか。
イエロー系はもう仕方ないが、ブラウン系はカナリアイエローかサンシャインイエローを混色することで解決できるのではないか。ということで、バーントシェンナ、ナッツブラウン、ピートブラウンそれぞれにカナリアイエローまたはサンシャインイエローを1体1で混色して同じ筆の条件で別の色見本を作ってみた。
カナリアイエローを混ぜたものは、それ自体とても発色が薄いので、どれも単に色が薄まってしまった。
サンシャインイエローを混ぜたものは、ナッツブラウンとピートブラウンではかなり色味本に近くなり、満足した。しかし、バーントシェンナはこれはこれでいい色だが、まだ色見本とは乖離がある。そこで、バーントシェンナとサンシャインイエローを1体1で混ぜたものに1滴ピートブラウンを足してみた。すると…
箱の作例通りの色が出た。満足。ウィンザーアンドニュートンのインクは乾くと耐水性になるせいか、作り置きできないらしいので、使うたびに毎回混色するのは面倒だが、少なくとも全部使えることがわかった。
せっかく色を作ったので、自分の研究対象の色を塗ってみた。終わり。
2023年5月22日 カラーインクで着彩 その1
川原由美子の『観用少女』の耽美さと作画の細やかさが好きで、一巻の表紙を模写してインクで色を塗ることにしてみた。
なんか自分の画風になってしまtているのはまあ仕方ないとして。
写真が残ってないけれど、リキッドインディアンブラックインクで主線をなぞった。
これがまず大きな間違いであった。
色を塗っていくと…
まず大まかに薄い色を塗ってから細かく濃い色を塗っていくというのが本当は良いらしく、主線は後から、もしくはもっと薄い色の方がこの絵では合っていたのではないか。黒い線がホワイトインクで重なって潰れてしまっている(線を避けて色を塗るという器用なことをおるにちんはできない)。
失敗したなあ、と思いつつ、まずは一作描き上げるのが大事なので、このまま続けよう。
2023年5月23日 カラーインクについての考え事 その1
うーむ、どうもウィンザーアンドニュートンのインクで色見本を作る動画を見ても沈澱があるようではないし普通に箱の見本通りの色が出ているんだよな。私はAmazonで安くなっていたのを買ったのだが、ロットが古いのかもしれない。今度買うときは気をつけよう。
今日も絵を描き進めた。主に背景と、白い葉っぱの影の部分を描いた。滲ませ方がまだよくわからない。ブリリアントグリーンとリキッドインディアンインクを混ぜるとダマになってしまった。リキッドインディアンインクの箱に中国の墨でできているようなことが書かれていたので成分が違って混色できないのだろう。漫画系のカラーインクの教本あるのだが、2000年当時の流行作家の作画メイキングの取材にかなり紙面が使われており、参考になるかはまだよくわからない。楽天を検索していたら、もう一冊カラーインクの教本があったのでポチってみた。何か違いがあればいいが。